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2024/09/27

ホテルウーマンの仕事|ホテルウーマンになるにはどのような学校に行き、何を学べば良いの?

ホテルウーマンとは、ホテル業界で働く女性専門職の総称です。
近年使われている、性別を問わずホテルで働く専門家を指す「ホテリエ」の女性版とも言えます。
ホテリエ(hôtelier)はフランス語に由来し、「ホテル経営者」や「ホテルスタッフ」を意味します。日本では、ホテルで働くプロフェッショナル全般を指す言葉として使われています。
ホテルウーマンは、このホテリエの精神を体現しつつ、女性ならではの視点や感性を活かして活躍する専門家です。

ホテルウーマンの仕事

ホテルという世界は、まさに小さな社会そのものです。
一歩足を踏み入れれば、そこには様々な職業や役割を持つ人々が集まり、互いに協力し合いながら、一つの大きな有機体のように機能しています。
具体的な仕事内容は多岐にわたり、以下のような職種があります。

ホテルの仕事の職種

フロントスタッフ

ゲストと最初に接する受付係が、温かい笑顔と洗練された対応で旅の始まりを演出します。
チェックインやチェックアウト、予約管理などを担当します。

ベルスタッフ

ゲストの荷物の運搬や客室や施設の案内、チェックイン・チェックアウト時のサポート、タクシーや交通手段の手配などを行います。

コンシェルジュ

地域の観光情報やレストランの案内から、各種予約の代行、特別なリクエストへの対応、宿泊中のトラブル解決、個別の観光プラン作成、そしてVIP客への特別なサービス提供まで、幅広い業務を通じて宿泊客の滞在を総合的にサポートし、快適で思い出に残る体験を創出する専門職です。

ハウスキーピング

客室や共用部分の清掃、整備を担当。
目に見えないところで清潔で快適な空間を維持し、ゲストに安らぎを与えます。

レストランスタッフ

シェフやウェイターは、ホテル内のレストランやバーでサービスを提供します。
味覚と視覚の両面で感動を提供します。

宴会サービス

ホテルで行われる結婚式や企業イベントなどの運営をサポートします。

施設管理チーム

建物のメンテナンスから省エネ対策まで、ホテルの物理的な側面を支えています。

バックオフィス

経理担当者が財務を管理し、人事担当者が従業員の育成と福利厚生を担当します。
セールス・マーケティングはホテルの営業活動や広報を担当します。ホテルの魅力を世界に発信し、セールス部門は新たなビジネスチャンスを開拓します。
スタッフの採用や教育、労務管理などを行う人事・総務も一般企業と同様に重要です。

これらの多様な職種が、一つの目標に向かって協力し合う姿は、まさに社会の縮図と言えるでしょう。

ホテルウーマンのキャリアアップ

ホテルウーマンとしてのキャリアは、その小さな社会の中で、あなたの可能性を最大限に引き出し、成長する機会を提供します。
チームワーク、リーダーシップ、問題解決能力、そして何より人々との深い繋がりを築く力を養うことができるでしょう。
ホテル業界でのキャリアアップは、個人の能力、経験、そして熱意によって様々な道筋があります。

以下に、代表的なキャリアアップの例をご紹介します。

部門内でのステップアップ

フロントデスク:レセプショニスト → シフトリーダー → フロントオフィスマネージャー
レストラン:ウェイトレス → キャプテン → レストランマネージャー
ハウスキーピング:ルームアテンダント → フロアスーパーバイザー → ハウスキーピングマネージャー

部門間の異動によるスキル拡大

フロントデスク → セールス → マーケティング
レストラン → 宴会サービス → イベント企画

スペシャリストとしての成長

コンシェルジュ → レス・クレ・ドール(国際的なコンシェルジュ協会)会員
ソムリエ → マスターソムリエ

マネジメント層への昇進

各部門マネージャー → 部長 → 総支配人
複数のホテルを統括するエリアマネージャーや、本社での経営陣へのキャリアアップ

グローバルな活躍

海外ブランドホテルでの勤務
インターナショナルチェーンでのグローバル人材として各国での勤務

起業・独立

自身でホテルを経営
ホスピタリティコンサルタントとして独立

キャリアアップの過程では、継続的な学習と自己啓発が重要です。
語学力の向上、ホスピタリティ管理や経営学の資格取得、デジタルスキルの習得などが、さらなる飛躍につながります。
ホテル業界でのキャリアは、個人の興味や強みに合わせて柔軟に形成できる点が魅力です。
多様な経験を積むことで、ホスピタリティのプロフェッショナルとして、より高度なサービスと経営能力を身につけることができるでしょう。
この魅力的な小さな社会で、あなたならではの役割を見つけ、輝かしいキャリアを築いていってください。

ホテルウーマンのやりがい・向いている人

仕事のやりがい

ホテルウーマンとして働くことは、単にサービスを提供するだけではなく、この小さな社会の中で様々な職業の人々と協力しながらゲストに最高のおもてなしを提供することです。
多様な背景を持つ人々との出会い、異文化交流の促進、そして時には人生の重要な瞬間に立ち会う特権を得ることが、ホテルウーマンのやりがいにもなります。

向いている人

ホスピタリティ精神が豊かな人

「サービス」は顧客に対して利便性を与える、役に立つ、尽くすことですが、「ホスピタリティ」は、顧客が想定していない最高のサービスを提供することです。
他者の感情やニーズを敏感に感じ取り、それに応じた行動を取ることができる人や、相手の立場に立って物事を考え、細やかな気配りや思いやりをもって接することができるホスピタリティ精神が豊かな人が、ホテルウーマンに向いていると言えるでしょう。

コミュニケーション能力のある人

ホテルの仕事は「おもてなし」が重視されており、お客様の期待値が高いだけに、コミュニケーション能力は重要です。
様々な背景を持つお客様と円滑にコミュニケーションを取るためにも、お客様に対して傾聴し、ニーズを適切に把握することが必要になります。
多くの職種の人間が力を合わせて 一つの目標に向かって協力し合う仕事でもあり、内面的にもコミュニケーション能力は重要です。

異文化への理解と適応力

特にインバウンド需要の増えている近年、国籍や文化が異なるゲストに対して、適切なサービスを提供するためには、その背景や習慣を理解することが重要です。
また、外国資本のホテルでの勤務、海外ホテルでの勤務を視野に入れるには、異文化への理解と適応力が必要になります。

ホテルウーマンに必要な資格

ホテルで働くために、特に必要な資格はありません。
しかし、ホテルウーマンの仕事の特性上、ホスピタリティに関する資格を取得しておくと、採用や昇進の場面で有利です。
また、ホテル業界の知識や語学力も重要なスキルとなります。

ここでは、ホテルウーマンになるために取得しておきたい資格をご紹介します。

レストランサービス技能検定3級

レストランサービスの基本的な知識と技能を証明する厚生労働省が認定する公的資格です。
学科試験と実技試験があります。
試験準備を通じて、体系的にレストランサービスの知識と技能を学べます。
食文化や接客マナーなど、幅広い教養も身につきます。
レストラン部門でのキャリアアップの足がかりとなり、ホテル全体のサービス品質向上に貢献できる人材として評価されやすくなります。
3級取得後、2級、1級と段階的にスキルアップを目指すことができます。

ホテルビジネス実務検定ベーシックレベル2級

フロント、料飲、宿泊、管理部門など、ホテルの主要部門についての理解を示すことのできる資格です。
取得することで、ホテル業務全般に関する基本的な知識を持っていることを証明できます。
ホテル業界でのキャリアアップに必要な基礎知識を体系的に習得できるので、将来の管理職や専門職を目指す上での重要なステップにもなります。
就職活動や転職の際に、ホテル業界への理解と熱意をアピールできます。

サービス接遇検定準1・2級

接客業務に必要な知識、技能、実践力を評価・認定する資格です。
2級は筆記試験(理論・実務)のみで、準1級は筆記試験(理論・実務)と面接試験があります。
出題範囲には、サービス知識、一般知識、対人技能(接遇知識、話し方、服装、態度、表情等)、実務技能(問題処理、環境整備、金品管理等)などが含まれます。

実用英語技能検定準1・2級

準1級は大学中級程度、2級は高校卒業程度の英語力を示す資格試験です。
英検2級〜準1級を取得することで、外国人ゲストとのコミュニケーションが円滑になり、サービスの質が向上に繋がります。また、国際的なビジネス環境での信頼性が増すのでキャリアの幅も広がります。

TOEIC L&R(500~700点)

TOEIC L&R(Listening & Reading Test)とは、日常やビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力を測る世界共通のテストです。
英検等の一般的な試験のように合格・不合格はなく、10~990点の間の5点刻みで採点されますが、日常的な会話や簡単なビジネス文書の理解が可能な500点以上、複雑な文書の理解や、専門的な内容にも対応できる力があり、職場での実用的な英語力が求められる場面でも自信を持って対応できる700点程度までをとっておくと困ることはないでしょう。

手話技能検定3・4級

ホテルに来られる多様なゲストに対応するためにも、手話の技能を習得しておくことは役立ちます。
初歩的な手話の理解や日常的な単語・表現ができる4級〜基本的な手話の表現や簡単な会話ができる3級程度までを取得しておきたいところです。

秘書検定2・3級

ビジネスマナー、コミュニケーション能力、文書作成、タイムマネジメントなど、秘書業務に必要な知識やスキルを評価する資格です。
正しい敬語やビジネスシーンでの身だしなみ、お茶の出し方、電話対応、来客対応など、社会人に必要な知識やマナーを学ぶことができ、取得しておくと採用時や転職、昇進の場面でも有利です。

ホテルウーマンになるには

ホテルウーマンになるための進路

ホテルウーマンになるために必須となる国家資格はなく、求められる学歴の制限もありません。
しかし、高校卒の採用をおこなっているホテルは少ないため、短大、専門学校、四年制大学のいずれかの進路を選ぶことがオススメです。
中でも、短大・専門学校と四年制大学の採用者数は同程度であるため、他の業種に比べると短大・専門学校からの採用が多い傾向にあります。
これは、ホテルが即戦力を求めており、実践的なスキルや知識、マインドを身につけていることが重視されているからでしょう。

ホテルウーマンを目指すなら埼玉女子短期大学へ

埼玉女子短期大学 国際コミュニケーション学科の「ホテル・ホスピタリティコース」は、語学力とホスピタリティを身につけることで、世界中のホテルで活躍できるホテルウーマンになることを目的としたコースです。
短大オリジナルの登録商標である「マナホス」を冠した独自の検定試験「SAIJOマナホス検定試験」も実施しており、ホテルウーマンに必要なマナー・ホスピタリティについて高いレベルで学ぶことができます。

【埼玉女子短期大学をお勧めする理由】

  1. ホテル業界に特化したカリキュラムが用意されており、実務に役立つ知識や技術を学べる!

  2. 実際のホテルやレストランでの実習が行われているため、リアルな業務体験を通じてスキルを磨くことができる!

  3. オリジナルのマナホス®教育で、ホテル業界で働くために必須のマナー・ホスピタリティ能力が身につく!

  4. 多くのホテルや観光業界とのネットワークがあり、就職活動時に有利な情報や紹介を受けやすい!

  5. 秘書検定やサービス接遇検定など、資格取得に向けたサポートが充実している!

  6. キャリアセンターがあり、親身なカウンセリングや個別指導により、高い就職率を実現!

まとめ

2023年まで続いた新型コロナウイルスのパンデミックによる旅行者の激減により、旅行業界は大打撃を受けました。しかし、パンデミックの終焉に伴い旅行者の数も回復しつつあり、ホテル業界でも積極的な採用が見込まれています。
しかし、インバウンド需要の増加等により、多様なゲストに対応するスキルも必要となっているため、より専門的な学習が必要となってきています。

埼玉女子短期大学の「ホテル・ホスピタリティコース」では、ホテルウーマンになるために必要な知識や技術を学ぶことができ、資格の取得、就職までしっかりサポートしています。

ホテルウーマンになるための学校をお探しの方は、埼玉女子短期大学をぜひご検討ください。

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