トピックス

2024/07/08

ツアープランナー・トラベルコンダクターになるには?|仕事内容ややりがいから必要なステップ・資格まで

2023年まで続いた新型コロナウイルスのパンデミックにより、旅行業界は大打撃を受けました。しかし、パンデミックの終焉に伴い、旅行業界も回復しつつあります。
ニュースなどでもインバウンド(訪日観光客)のことが盛んに報じられるようになり、2024年3月にはインバウンドの人数が過去最高を記録しましたが、まだこの先も増加が予想されています。
そうして今まさに注目を集めている旅行業界の花形とも言える「ツアープランナー」「トラベルコンダクター」には、どうすればなれるのか?
まずはそれぞれどういう仕事なのかを見ていきましょう。

ツアープランナーとトラベルコンダクターの違い

ツアープランナーとは?

ツアープランナーは、旅行やツアーの企画や立案を行う仕事です。
主な職場は旅行会社や旅行代理店、観光局などになります。
新しいツアープランを企画し、実現可能性を評価したり、旅程や交通手段、宿泊施設、観光スポットの選定などを行います。
また、顧客のニーズや予算、目的に合わせたツアーパッケージを構築します。
具体的な旅行の計画や流れを設計する立場です。
必要な資格はありません。

トラベルコンダクターとは?

トラベルコンダクターは、旅行者やツアー参加者に同行し、案内する仕事です。
旅行中は、参加者の安全や快適さを確保しながら、計画に沿ったプログラムを実施します。
現地での観光案内や説明、食事の手配、宿泊施設でのチェックインなどの実務を担当します。
また、緊急時の対応や問題解決もトラベルコンダクターの重要な役割です。
トラベルコンダクターになるためには「旅程管理主任者資格」が必要です。

簡単に言えば、ツアープランナーは旅行の企画立案者であり、ツトラベルコンダクターはその実行者として参加者をガイドしサポートする役割です。

ツアープランナーの仕事内容

ツアープランナーの仕事の特徴・やりがい

ツアープランナーは、クライアントが素晴らしい体験をするための準備をします。
自身が計画したプランによってクライアントが楽しい時間を過ごし、思い出に残る体験をすることができた時、達成感を得ることができます。
また、クライアントと直接やり取りを行うこともあるため、直接感謝の言葉をかけてもらえることがあります。それがやりがいの一つになるでしょう。

また、ツアープランナーは業務を通して、国内・海外の名所や歴史に関する知識が得ることができ、それぞれのスポットの魅力をクライアントに伝えるスキルも身につきます。

穴場スポットを知ることができたり、お得にホテルやお店を予約する方法を知ることができたりなど、プライベートで自分自身の旅行が一層楽しめるようになるのも魅力です。

ツアープランナーに向いている人・必要なスキル

旅行が好きな人

旅行についてのプロフェッショナルであるツアープランナーは、当然ながら「旅行好き」であることが必須の条件となります。
旅行が好きであれば、楽しみながら知識や経験がどんどん増え、優れたツアープランナーになることができるでしょう。
事前に現場を体感できるトラベルコンダクターを経験し、知識や経験を得た上でツアープランナーになる人もいます。

コミュニケーション能力

プランを立てる時にはひとりでパソコンで企画書や資料を作ることもありますが、クライアントとのやり取りの中から要望・ニーズを汲み取り、それを現実的なプランに落とし込んでいく作業が必要です。
人とのコミュニケーション能力が求められます。
様々なタイプのクライアントがおり、そういったことにも対処していく必要があるので、コミュニケーション能力は欠かせないスキルになってきます。

マナー・ホスピタリティのある人

様々なタイプのクライアントからニーズ引き出し、計画を作り上げていく際に、相手を不快にさせないようにするのは当然のこととです。
クライアントと信頼関係を築き、スムーズに業務を遂行するには気持ち良いマナーと思いやりに溢れたホスピタリティマインドが必要不可欠です。

トラベルコンダクターの仕事内容

トラベルコンダクターの仕事の特徴・やりがい

トラベルコンダクターは、クライアントと一緒に旅をする職務の中で、彼らの笑顔や感動を直接感じられるため、喜びを感じることができます。
ツアーを無事に終えた時の達成感や、参加者からの感謝の言葉も大きなやりがいになります。
また、様々なバックグラウンドを持つ人々と出会い、交流する機会が豊富なので、新しい友人ができることが多いことも魅力の一つです。
様々な場所に実際に行くことができ、アクティビティを体験することができるため、毎回新しい発見がありますし、旅行のプロとしての経験値をより多く積むことができます。

トラベルコンダクターに向いている人・必要なスキル

旅行が好きな人

ツアープランナーと同じく、当然ながら「旅行好き」であることは必須の条件です。
仕事をする場所は、基本的に旅先になるので旅好きでなければ務まりません。
また、旅行が好きであれば好きであるほど、その知識や経験が仕事の武器となることでしょう。

問題解決能力、柔軟性

旅先では、突発的なトラブルや変更がつきものです。トラベルコンダクターには、そういった状況に素早く対応し、解決策を見つける問題解決能力が重要になってきます。
様々な文化や習慣に対する理解があり、適切に対応できることも必要です。

マナー・ホスピタリティのある人

クライアントはもちろん、店やホテル、現地スタッフなど、年代・性別に限らず、人種・文化など、多種多様な人々と関わる際に、相手を不快にさせないように接するのは当然のことです。
多くの人と信頼関係を築き、快適で楽しい体験を提供するには、気持ち良いマナーと思いやりに溢れたホスピタリティマインドが必要不可欠です。

取得しておきたい資格

トラベルコンダクターになるためには「総合旅程管理主任者」の資格が必要です。
ツアープランナーになるために必要な資格はありませんが、持っていると旅行会社などへの就職に有利になったり、就職時に待遇が良くなる資格もあります。
ここでは、ツアープランナーやトラベルコンダクターを目指すためにおすすめの資格をご紹介します。

国内・総合旅行業務取扱管理者

国内と海外の旅行業務及び旅行サービス手配業務を取り扱うことができるようになります。
旅行業務の専門知識を持ち、旅行の企画や手配を行うことができるようになるため、特に旅行パッケージを販売するような旅行代理店へ入社することを目指している人におすすめの資格です。

総合旅程管理主任者

上述の通り、トラベルコンダクターになるために必要な資格です。
ツアーの企画から実施までの全行程を管理・監督し、参加者の安全と満足を確保する役割を担うものです。
旅行業界での専門性が高まるため、ツアープランナーを目指す人にもおすすめの資格です。

世界遺産検定2・3級

世界遺産の価値や歴史、文化、自然環境についての理解を深めることを目的としています。
旅行のプロであるツアープランナー・トラベルコンダクターにとっては、豊富な専門知識を持つことは業務上の武器となります。
観光業界での信頼性が向上するので、合格を目指したい検定です。

旅行地理検定上級

国内外の旅行地理に関する深い知識を測るための資格試験です。
旅行地理に関する専門的な知識を評価するものです。
旅行業界でのキャリアアップには有利になるので、持っておきたい資格です。

観光英語検定2・3級

観光分野に特化した英語力の試験で、英語の一般的能力のみならず、観光業界の専門用語や独特の言い回しなど、観光業務の遂行に必要な英語力の養成を目的としている検定です。
観光業界への就職に有利になったり、その後のキャリアアップに繋がる資格です。

インフィニ検定初級・中級

インフィニ(インフィニ・トラベル・インフォメーション)が運営するコンピュータ予約システム(CRS)の操作を経験している人を対象にした、実務技能検定です。
より旅行会社での実務に役立つ検定であり、取得しておきたい資格です。

TOEIC L&R 500~700点

英語のリスニングとリーディングの能力を評価する国際的な試験です。
一般的な企業の就職の際にも英語力の基準として使われることが多い資格ですが、旅行業界では国内ではインバウンド向け、海外では必須となってくる英語力。高得点を目指したいところです。

実用英語技能検定準1・2級

言わずと知れた、日本で最も広く認知されている英語の資格試験です。
特にトラベルコンダクターは、海外での業務で高い英語力が必要になってきます。
英検2級以上の合格を目指したいところです。

ツアープランナー・トラベルコンダクターになるには

ツアープランナー・トラベルコンダクターになるための学校

ツアープランナー・トラベルコンダクターになるためには、高校卒業程度以上の学歴が必要です。
高校卒業後に、大学・短大・専門学校などで専門知識を学んだ後、旅行会社に就職し、実務経験を積んでいく過程でツアープランナーやトラベルコンダクターという職種になることができます。

じっくり学びたい方は4年制の大学への進学もおすすめですが、年間100万円ほどの学費が4年間かかってしまうことになるため、費用面で負担が大きいです。
また、上述の通り、ツアープランナー・トラベルコンダクターになるには、企業に入社後の実務経験が必要になってきます。
短大や専門学校で必要な知識や資格を2年間で効率よく学び、少しでも早く旅行会社に就職して実務経験が積めることは、ツアープランナー・トラベルコンダクターになるための近道と言えるでしょう。

ツアープランナー・トラベルコンダクターを目指すなら埼玉女子短期大学へ

埼玉女子短期大学では、ツアープランナー・トラベルコンダクターを目指すためのスキルや知識を身につけることができ、資格の取得や就職まで充実したサポートを行なっています。

【埼玉女子短期大学をお勧めする理由】

  1. 資格取得につながる内容の授業が豊富で、無理なく様々な資格が取得できる!
  2. KNTグアム海外インターンシップなど企業と連携する海外研修制度があり、より実践的な体験ができる!
  3. ツアーコンダクター演習を経て、総合旅程管理主任者の取得に向けて添乗員として必要な心構えや知識、プレゼンテーション能力を身につけることができる!
  4. 特別演習(国内旅行業務)で観光関連法規の知識を修得、国家試験である国内旅行業務取扱管理者資格の取得を目指せる!
  5. 観光ガイド英語の授業を通し、観光・旅行業界に携わる仕事に必要な語彙力を高め、観光英語検定3級合格が目指せる!
  6. 「キャリアサポートセンター」による親身なカウンセリングや個別指導により、高い就職率を実現!

まとめ

旅行業界の花形である「ツアープランナー」「トラベルコンダクター」の仕事は、特定の資格を取ればすぐにできるわけではありません。
大学、短大、専門学校で必要な知識を学んだ上で旅行会社などの企業に就職し、実務の中で経験を積んでいくことで選ぶことができる職種です。
埼玉女子短期大学では、スタート地点である旅行会社への就職に必要な知識を体系的に学ぶことができるだけでなく、先輩が働く企業での実習や、大手旅行会社KNT(近畿日本ツーリスト)グアム海外インターンシップなど、ひと足早く実務を経験できます。
「ツアープランナー」「トラベルコンダクター」を目指す学校をお探しの方は、埼玉女子短期大学をぜひご検討ください。

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