皆で守ろうおとめゆり〜準絶滅危惧種〜
エアライン専門ゼミの研究地である福島県西会津町。この町の花として、地元の方々に長年愛されてきた花があります。
その名も「おとめゆり」(乙女百合、学名:Lilium rubellum)はユリ科ユリ属の植物のひとつ。別名、ヒメサユリ(姫早百合・姫小百合)。
このおとめゆりは、絶滅が危ぶまれている準絶滅危惧種として野生種は環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)、及び国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」ではEndangered (EN)に指定されている絶滅危惧種登録されています。

エアライン専門ゼミは、2016年からこの花の群生地の環境保護活動を行っています。8年目となる今年は、2年生8名と1年生の有志7名で、初のゼミ遠征となる西会津安座地区の「おとめゆり祭り」の運営に参加しました。
このお祭りは、満開に咲いたおとめゆりをたくさんの方々に見て頂くことは勿論、地元産の手打ち蕎麦を召し上がりながら、この花を愛する時間を共有することが目的です。
今年は低気圧の影響で、お祭りにとってはあいにくの雨模様。ですが、おとめゆりや新緑にとっては、恵みの雨となりました。
ゼミ生は、長い階段を登った先にある群生地にたどり着いたお客様と、おとめゆりの話をしながら、この花を守るためのヒントを見出すためのヒアリング調査をしました。
当日は、初めて群生地を訪れた地元の方、何十年ぶりという県内外の方、そしていつもおとめゆりとともに暮らしている方々も、満開の美しい群生地を眺めてため息を漏らしていました。
また、終了後は、町の皆さんの前で、プレゼンテーションや絵本の読み聞かせも行い、親睦を深めました。
お写真では伝えられない美しさがここにあります。
少し遠い場所にありますが、いつか、訪ねてみてください。
それまでSAIJO生が、地元の方々と一緒に細く長く大切に守っていこうと思っています。