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本学の医療専門ゼミナールは、「思春期を迎える子どもたちへの性教育の必要性」について調査・研究をしています。
その活動の一環として、日高市の小学4年生の保健体育の授業を受け持ち、SAIJO生8名が先生として教壇に立ちました。
学生たちは、教科書の内容をわかりやすく伝えるために、クイズや、インタビューを交えながら楽しく学ぶための工夫をしました。児童から質問や意見など多くの発言があり、熱気のある授業となりました。
「今回の授業で一番難しかったところは、初経と精通の仕組みについての説明でした」と担当した学生たちは語っています。児童に理解してもらえるよう、数か月前から何度もスライドや説明原稿を作り直し、話し合いを重ねて作成しました。
また、思春期特有の心の変化についても児童の気づきを引き出すために、グループワークを取り入れて積極的に発言してもらいました。
そして、授業の最後に実施したアンケートでは、
・精通と初経の仕組みがよくわかった!
・成長には個人差があるので身長が低くても悩まなくていい!
・大人へと成長するためには、寝ることが大切だとわかった!
・女子の体のことを教えてもらって、お母さんに優しくしてあげようと思った!(男子)
・私たち(女子)だけでなく、男子の成長も色々あることがわかった!(女子)
・からだのことを知ると、周りの人を大切にできると思った!
など、沢山の感想をもらいました。
短い時間の中で子どもたちの記憶の中にいくつかの知識や知恵が残っていればたいへん嬉しく思います。
今回授業に参加した小学4年生の皆さんは、これから思春期を迎え、大人へと成長していきます。男女が互いのからだの成長の過程を知ることは、よりよい学校生活や社会生活を過ごす上で、重要なことだと考えます。
そして、その知識の習得は、学校教育だけではなく、多角的な「共育」環境を設けることが未来を生きるこどもたちにとって必要だと痛感しました。
本学の医療専門ゼミナールは、これからも学校教育と関わりながら性教育活動を行っていきます。この活動を通して、教える側と教えられる側が、共に学び成長し、ひとり一人が健康と幸せについて、次世代に語り継いでいくことを願います。
授業を実施するにあたり、お忙しい中ご指導くださいました各小学校の校長先生並びに4年生担任の先生方に心から感謝申し上げます。
学校法人川口学園は2025年に創立90周年を迎えます。